今朝見つけたネットのニュースから

今朝偶然ネットで見つけたニュースです。

「始業5分前体操」でスズキに是正勧告

日本の製造業ではよく見かける光景ですが、アメリカに長く住んでいる私からすると、
「ずっとタイムカード押す前に体操してたんですか?」と驚いて聞き返してしまいそうな話題でした。

アメリカでは始業前の体操(やっているかどうかは疑問)やここに書かれているような朝礼、
あるいはユニフォームへの着替え等々は全て勤務時間として考える必要があります。

私も新入社員時代、「始業時間に勤務開始できる準備ができてないようでは社会人失格だ!」というように教育され、
数十年経った今も朝一番に出社する癖が抜けないのですが、ここアメリカでは通用しないお話なのです。

エグゼンプションルールについてもそうですし、サービス残業や有休消化率アップ等々、
日本の「働き方改革」にはもう少し時間がかかりそうだと感じてしまうニュースでした。

■クレオの人事コンサルティングサービス

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H-1Bビザ申請のプレミアムプロセッシングが一時中止に

UCSIS(米国移民局)は3月3日、2017年4月3日から6か月の間、H-1Bビザを申請する際のプレミアムプロセッシング(追加費用を支払うことで15日以内に結果が出る特急申請)を中止すると発表しました。この対象には4月1日から受付が始まる2018会計年度のH-1Bビザ新規発給枠の申請も含まれます。また同様に、現在H-1Bビザを保持されていて転職などにより雇用主が変更される場合や、H-1Bビザの延長申請などもこの対象となります。

詳細は移民局ホームページ(英語)をご覧下さい。

採用下剋上?

またまた随分と間があいてしまい2月も間もなく終わりますが、久しぶりのブログはタイムリーな内容です。

私もアメリカに暮らして間もなく19年、アメリカで人事の仕事に携わって16年になりますが、ここまで人手不足が深刻なのは初めての経験です。そんな超売り手市場の中で実感していることをありのままに書いてみました。ちなみに私が仕事上日々関わっている内容なので、日本語バイリンガルとか日系マーケットと言った要素は含まれておりません。

・就職意欲が高いのは非専門職についている若年層とシニア層
これは日々目にする応募者のResumeを見ると顕著で、逆にこの中間に位置する応募者が極端に少ないのが現状です。また若年層でも4年制大学卒業者、特に理系専攻者の応募者は少ない(海外からの留学生を除く)ので、この辺りに求人需要が多いことが容易に想像できるかと思います。転職希望者の職業で圧倒的に多いのは医療関係の事務職系、続いて小売りや飲食などのサービス業系従事者になります。

・ジョブサイトからの応募者の質が低下
これはサイト運営企業の戦略だと思いますが、とにかく反響アップを狙って応募しやすくしているのか、片っ端から応募してくる求職者がかなり見受けられます。同じエリアで複数の求人を掲載していると、同一人物が全く異なる職種に立て続けに応募してくるのではっきりとわかります。おそらく希望エリアの求人すべてにクリックして一括応募しているのでしょう。ですからこちらが良いと思ってコンタクトしても、応募したことすら覚えていない人も珍しくなく、最近はこの行為自体を応募と呼んでよいのか疑問に思います。求人企業は応募されたというよりも、自社の求人広告がたまたまクリックされたと理解すべきなのかも知れません。

・面接キャンセル率の上昇
これは弊社のような人材紹介・派遣会社との面接はもちろん、実際に設定された企業への面接も同様で、以前に比べキャンセル率が上昇しています。特にアメリカ人の多く、特に専門性がさほど高くないポジションに応募している候補者は、仕事のオファーが出た時点で即決することが多く、この時点でそれ以降に設定された面接をすべてキャンセルしてきます。事前にキャンセル連絡をしてくる候補者はまだ良い方で、そのままフェードアウトされる方もいます。日本的に言えば「常識論」の話ではありますが、結果的に就職できたか否かという点だけが重要と考える方が多い中で、現在の売り手市場下では、悲しいかなこの点に関して議論の余地はないのかも知れません。

・ミスマッチの増加
職種、仕事内容の概略、給与、待遇、企業規模などは勤務開始前にわかりますが、実際に担当する職務内容の詳細、人間関係、職場環境などは勤務開始して初めてわかることばかりです。給与や待遇、役職名に魅力を感じて意気揚々と転職したものの、勤務開始した途端あまりに想像と異なる状況に、早々に再転職を考える方も増えています。この売り手市場時代ですから、多くの企業は待遇をアップし採用基準を下げて採用せざるを得ませんし、求職者もそれに魅力を感じ、自身の実力を勘違いして転職する方も少なくありませんので、考えてみれば起こるべくして起こっているのかも知れません。

思いつくままに長々と書きましたが、リーマンショック後2009年あたりの米国求人マーケットをご存知の方にとっては、現在の求人マーケットの様変わりぶりには言葉がみつからないのではないでしょうか?

当時を振り返って今思いつく言葉それは、

 

「採用下克上」

 

でしょうか・・・。

 

■クレオの人材紹介・派遣サービス

複数回面接の呪縛

今月もまたまたブログを更新せずに月末になってしまいましたが、いきなりのややディープな人事ネタです。

日系企業の多くには複数回面接しなくてはいけないという思い込みがあるように思うのですが、採用する側、される側問わず皆さんはどうお感じでしょうか?

恐らくこの発想の原点は日本の新卒採用選考にあるのではないかと想像しますが、私も含め日本の新卒採用制度で採用された方はこの経験が染み付いているように思います(たくさんの会社でたくさんの面接受けましたから)。

複数回面接する理由は色々だと思います。上記のような日本的慣習の部分もありますし、1回だけの面接では人物がわからないという理由もあるでしょうし、時間や面接官を変えて実施する事にもそれなりの意味はあるでしょう。

ただ、ここで言えることは、多くの場合1次面接で好評価だった方が最終的に採用されるケースが圧倒的多数だということです。つまり、2次、3次と進めていくうちに1次の評価が覆るというケースは稀なのです。

そう考えると2次面接、3次面接というのは、実は1次の結果をより確固たるものにするための補完的要素が強いのかも知れません。そしてこの補完的要素に時間をかけている間に、優秀な人材を他社に持っていかれた(特に意思決定の早い米系)という苦い経験をされた企業さんも多いのではないでしょうか?

そうは言ってもなかなか1回の面接で採否を決めるのはリスキー、日本本社がOKしないという企業が圧倒的多数な中、この超売り手市場の採用現場でできることを私なりに考えてみました。

・1次面接の際にある程度時間をとり、複数の担当者が1対1で個別に面接を実施する(有力候補者は1日で2次面接まで行う)。
・1次はSkypeで、2次は現地で面接を実施し、かつ社内ツアーなども同時に行う(同じような面接の繰り返しでなく、2回の形式や内容に変化をつける)。
・2次面接では給与の金額を除くすべての福利厚生について完璧に説明する(アメリカでは給以外の福利厚生も重要な要素)。
・1次と2次面接の間は極力短くする(1次面接で結果が良ければ、その場で2次面接の候補日程を伝える)。

他にもあるような気がしますが、こんな感じでしょうか?

重要なことは、選考過程が長いことや面接が多数実施されることによって、採用への達成感を持つ候補者はアメリカには少ないということです。特にアメリカ人にその傾向は顕著です。

■クレオの人材紹介・派遣サービス

異常事態?

8月滑り込みでようやく初めてのブログですが、今回の話題は超売り手市場における候補者の不義理についてです。

ここ数ヶ月、弊社の採用も含めての話ですが、面接後オファーレターを送付しても、何の連絡もないままフェードアウトした候補者が数名いました。

もちろんこういった方たちばかりではないのですが、せめて受け取ったかどうかの連絡くらいはすべきですし、辞退するにしてもメール1通入れることがさほど難しいこととは思えません。

また応募に際しても、いきなり電話・メールで「〇〇の仕事はいくらまで給料が出るんでしょうか?」的な不躾な質問をしてくる求職者もいます。もちろん仕事内容の説明も何もしてない段階でです。

「そんな常識が欠けた人は就職できるはずがない」と思われる方も多いと思いますが、これが不思議な事にちゃんとできてしまうんですね。もちろん弊社経由ではないですが(笑)・・・。

国を問わず、職種を問わず、現在の深刻な人手不足を表している典型的な出来事、まさしく異常事態です。

「超売り手市場にあぐらをかいて好き放題をしている求職者の方、この先不況が来たら大変な事になるかも知れませんよ!」

というただの独り言でした(情けない・・・)。

偽Presentに注意

シンシナティも夏真っ盛り、特にここ数日は珍しく湿度が高めの日が続いています。

さて、またまた意味不明なタイトルですが、今回はResume(英文履歴書)における雇用期間のお話です。

過去にResumeを書いた方ならご存知と思いますが、Resumeには下記のように勤務先と職種それに雇用されていた期間を書くのが一般的です。

[Experience]
Creo Consulting, LLC
HR Consultant, President     May, 2004-Present

Presentとは要するに現職である事を意味しているのですが、実はこのPresentがけっこう曲者なのです。

つまりResumeを読んでPresentとあれば「ああ、この応募者は現在もこの会社で勤務しているんだな」と普通は思います。

また、これだけ失業率が低下しているアメリカですから、失業期間が長いより現職の方が総じてレベルが高いという考え方もあります。

ところがこのPresent、私の感覚値ではおよそ3分の1は「偽Present」で、つまり既に退職したのに以前のままPresentとしているケースを良く見かけるのです。ひどい場合ですと1年前に退職していたなんていう方も・・・。

さらに、こういった方の中には退職後にResumeを作成しながらわざわざPresentとするような確信犯もいるようです。

なぜアメリカの求職者がここまでPresentにこだわるのか、もうひとつの理由は現職企業のReference(経歴紹介/以前のブログ参照)を回避できる可能性が高いからではないかと私は想像します。

たとえば問題があって会社を辞めた人、解雇された人などは、こうする事でネガティブな情報が求人企業へ伝わるのを防げる可能性が高いと考えるからです。

すべてがすべて悪意と取りたくはないですが、就職を希望する企業に提出するオフィシャルな書類である以上、正確であって当たり前というのは、今の売り手市場では少々厳し過ぎる考え方でしょうか?

■クレオの人材紹介・派遣サービス

STEM専攻卒業者のOPTが最長36ヶ月に

2日連続でブログを書くのって何年振りでしょう?という前振りはさておき、通称STEMと呼ばれるScience, Technology, Engineeringと Mathematics専攻で アメリカの大学を卒業される方へ朗報(採用をお考えの企業様へも)。

3月11日付のUSCIS(米国市民権・移民業務局)の発表によれば、上記STEM専攻者のOPT(12ヶ月を上限とする一時就労許可証)が24ヶ月へ延長できる事になったと発表している。延長に際しては雇用主に対する若干の規定はあるものの、現在の17ヶ月からさらに7ヶ月延長できることになり、OPT期間中のH-1Bビザ申請の機会も増える事になり、最近の移民法関係では久々のGood News。

対象者は2016年5月10日より申請が可能とのこと。詳細はUSCISのホームページ(英語)をご覧下さい。