採用下剋上?

またまた随分と間があいてしまい2月も間もなく終わりますが、久しぶりのブログはタイムリーな内容です。

私もアメリカに暮らして間もなく19年、アメリカで人事の仕事に携わって16年になりますが、ここまで人手不足が深刻なのは初めての経験です。そんな超売り手市場の中で実感していることをありのままに書いてみました。ちなみに私が仕事上日々関わっている内容なので、日本語バイリンガルとか日系マーケットと言った要素は含まれておりません。

・就職意欲が高いのは非専門職についている若年層とシニア層
これは日々目にする応募者のResumeを見ると顕著で、逆にこの中間に位置する応募者が極端に少ないのが現状です。また若年層でも4年制大学卒業者、特に理系専攻者の応募者は少ない(海外からの留学生を除く)ので、この辺りに求人需要が多いことが容易に想像できるかと思います。転職希望者の職業で圧倒的に多いのは医療関係の事務職系、続いて小売りや飲食などのサービス業系従事者になります。

・ジョブサイトからの応募者の質が低下
これはサイト運営企業の戦略だと思いますが、とにかく反響アップを狙って応募しやすくしているのか、片っ端から応募してくる求職者がかなり見受けられます。同じエリアで複数の求人を掲載していると、同一人物が全く異なる職種に立て続けに応募してくるのではっきりとわかります。おそらく希望エリアの求人すべてにクリックして一括応募しているのでしょう。ですからこちらが良いと思ってコンタクトしても、応募したことすら覚えていない人も珍しくなく、最近はこの行為自体を応募と呼んでよいのか疑問に思います。求人企業は応募されたというよりも、自社の求人広告がたまたまクリックされたと理解すべきなのかも知れません。

・面接キャンセル率の上昇
これは弊社のような人材紹介・派遣会社との面接はもちろん、実際に設定された企業への面接も同様で、以前に比べキャンセル率が上昇しています。特にアメリカ人の多く、特に専門性がさほど高くないポジションに応募している候補者は、仕事のオファーが出た時点で即決することが多く、この時点でそれ以降に設定された面接をすべてキャンセルしてきます。事前にキャンセル連絡をしてくる候補者はまだ良い方で、そのままフェードアウトされる方もいます。日本的に言えば「常識論」の話ではありますが、結果的に就職できたか否かという点だけが重要と考える方が多い中で、現在の売り手市場下では、悲しいかなこの点に関して議論の余地はないのかも知れません。

・ミスマッチの増加
職種、仕事内容の概略、給与、待遇、企業規模などは勤務開始前にわかりますが、実際に担当する職務内容の詳細、人間関係、職場環境などは勤務開始して初めてわかることばかりです。給与や待遇、役職名に魅力を感じて意気揚々と転職したものの、勤務開始した途端あまりに想像と異なる状況に、早々に再転職を考える方も増えています。この売り手市場時代ですから、多くの企業は待遇をアップし採用基準を下げて採用せざるを得ませんし、求職者もそれに魅力を感じ、自身の実力を勘違いして転職する方も少なくありませんので、考えてみれば起こるべくして起こっているのかも知れません。

思いつくままに長々と書きましたが、リーマンショック後2009年あたりの米国求人マーケットをご存知の方にとっては、現在の求人マーケットの様変わりぶりには言葉がみつからないのではないでしょうか?

当時を振り返って今思いつく言葉それは、

 

「採用下克上」

 

でしょうか・・・。

 

■クレオの人材紹介・派遣サービス

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中